“映える”だけじゃない、売上につながる動画｜飲食店が結果を出すための映像戦略

2025.06.16
動画マーケティング

はじめに

SNSでは、きらびやかな料理写真やカラフルな動画が目立ちます。
いわゆる“映える”コンテンツは、視覚的なインパクトがあり、瞬間的に注目を集めやすい反面、フォロワーや“いいね”は増えても、売上に結びつかないという悩みを持つ飲食店も少なくありません。

本記事では、「映え」だけに頼らず、実際にお客様の行動（来店・予約・シェア）に繋がる動画の考え方と制作方法をご紹介します。

1. 映える動画の落とし穴

美しい盛り付けや派手なエフェクト、トレンドの音楽を使った動画は、確かに目を引きます。
しかし、それが「行きたい」という気持ちに直結するとは限りません。

・料理の情報が乏しい
・お店の雰囲気がわからない
・“誰向けなのか”が見えない

このような状態では、視覚的な評価にとどまり、実際の来店に繋がりにくいのです。

2. 売上につながる動画の要素とは？

売上を生む動画には、以下の要素が含まれています：
– 視聴者の共感（「行ってみたい」「自分ごと」）
– 明確なターゲット（誰に向けた動画か）
– 行動喚起（来店・予約・シェアの促し）
– 店舗の“世界観”や“体験価値”の表現

つまり、映像の目的が“バズる”ことではなく、“伝えること”にある必要があります。

3. 視覚＋感情で“記憶に残す”

売上に直結する動画は、視覚だけでなく“感情”にも訴えかけます。

例：
– 家族が笑顔で食事をしている
– 恋人同士が誕生日を祝っている
– ひとりの時間を大切にできる静かな空間

これらは、視聴者に「自分がその場にいるイメージ」を持たせ、来店というアクションにつながりやすくなります。

4. 来店行動を後押しする“設計”

動画は“設計”がすべてです。
たとえば：
①冒頭で店舗の特徴を明示（地域・ジャンル）
②中盤で料理やサービスの強みを紹介（安心感）
③ラストで「来店を促す一言」（例：今週末もご予約受付中）

このような流れを意識することで、“映える”だけで終わらない実用的な動画が生まれます。

5. 成功事例：共感型動画で予約数が倍増

大阪のイタリアンレストランでは、毎週金曜に「週末のおすすめコース」動画を投稿。
料理だけでなく、シェフのひとこと・予約状況・天気との相性なども伝える動画構成に変更したところ、動画視聴からのWeb予約数が2倍に。

「美味しそう」だけで終わらせず、「行く理由」まで提供したことが大きな成果につながりました。